溶融亜鉛めっき加工工程
■受入れ
素材の荷おろしや保管をします。
有効寸法:4000x1000x1500
有効寸法を超えるものでも対応可能です。お気軽にお問い合わせください。
パイプ、角パイプなど密閉構造のものや、チャンネルベースなど鋼材の溶接物は開口部や空気抜き孔、水抜き穴が必要になります。水蒸気爆発など重大な災害を引き起こしますので、ご配慮をお願い致します。
■セッティング
めっきの仕上がり具合や生産性を考慮して、素材に吊穴をお願いすることがあります。
■脱脂
素材表面に付着している油脂や塗料などの除去をします。ニス管類、さび止めペンキ等は長時間脱脂が必要になります。
■脱脂水洗
脱脂液の洗い落しをします。
■酸洗
赤さび等酸化物の除去をします。黒皮材やさびの深い素材は、長時間酸洗が必要になります。
■酸洗水洗
酸洗液の洗い落しをします。
■フラックス処理
フラックス皮膜の形成による瞬間防錆、及びめっきの活性化をします。
■めっき
JIS H 2107の蒸留亜鉛地金1種またはこれと同等以上の亜鉛地金を使用します。自動温調にて450±5℃に設定します。指定浸漬時間にて最低付着量を確保します。また製品に応じて塩化アンモニウムやバイブレーターを使用します。
■冷却
製品の冷却をします。冷却により鉄と亜鉛の合金層の成長を抑制します。
■化成処理
クロム酸の皮膜形成により白さびを出にくくします。溶融亜鉛めっき上の塗装などの工程がある場合は省くことができます。
■製品検査
特に指定がなければ付着量検査はJIS H 0401磁力厚さ試験(膜厚計)にて行います。その他テストピースがあれば硫酸銅試験、付着量試験(間接法)、ハンマー試験等があります。
■仕上げ
めっきだれの除去等、主に外観部の修正をします。
■出荷
現品の品名、数量等の確認をします。